高床式でふわりと浮かぶ本物のミッドセンチュリーデザイン

圧倒的な存在感とフォルムの美しさを同時に実現する高床式の平屋店舗。実はこれはありそうでなかなか存在しないスタイルなのです。デイトナハウスでは、新工法『スパイキーLGS(別荘のページ参照)』を駆使してついにこの夢のフォルムに到達しました。 平屋は地面に設置している場合は、さほど存在感は示しません。むしろ地味です。しかし一旦それが地面から浮かび上がり、その均整のとれた縦横比率の輪郭を示した途端、美しさが際立つのです。現代の建築様式に多大な影響を及ぼした1950年代のアメリカ西海岸の建築群『ケーススタディーハウス』にもそのような実例は数多くあります。これは『ミッドセンチュリーデザイン(後述)』と呼ばれるスタイルのひとつで、実はデイトナハウスが採用するLGS工法は、そもそもこのデザインスタイルを日本の建築法規に合致させるために開発されまた工法なのです。 アルミサッシのチープ感を拒否したスチールフレームの大開口も大切な特徴です。シャープなラインが重要なのです。このように存在感のある店舗ならば、ロードサイドでの視認性も抜群です。大きな看板は必要としないかもしれません。 カフェ、クラブハウス、レストランなど様々な用途に活用でき、もちろん住宅として使用することもできますので、日本では珍しいこの本物のミッドセンチュリーデザインを是非とも体感してみてください。

写真の実例は傾斜地の高床式ですが、ロードサイドの平地でもスパイキーLGSは別種のメリットを発揮します。それは、現状復旧義務の軽減。この杭は逆回転すれば抜ける特性を持っているのです。一般の杭を打ち、基礎をRCで作った場合、その解体と現状復旧には莫大な費用がかかります。出店者はフットワーク軽くなりますね。

写真の実例は傾斜地の高床式ですが、ロードサイドの平地でもスパイキーLGSは別種のメリットを発揮します。それは、現状復旧義務の軽減。この杭は逆回転すれば抜ける特性を持っているのです。一般の杭を打ち、基礎をRCで作った場合、その解体と現状復旧には莫大な費用がかかります。出店者はフットワーク軽くなりますね。

天井がガラス一枚隔てて、そのまま軒裏に伸びています。この外部の自然へと伸びていくようなイメージが、ミッドセンチュリーデザインの真骨頂です。

天井がガラス一枚隔てて、そのまま軒裏に伸びています。この外部の自然へと伸びていくようなイメージが、ミッドセンチュリーデザインの真骨頂です。

床と木デッキも同じ関係。空間を構成する“線の整理”がポイントです。

床と木デッキも同じ関係。空間を構成する“線の整理”がポイントです。

 
 

 
 

ファサードデザインが特徴のミッドセンチュリーデザインの2F仕様

クルマと同じゴムのジッパーガスケッ トでガラスを取り付ける通好みの仕上げが特徴的な東京渋谷にあった人気店舗『WIRED DINER(2002~2010)』。これはLGSシステムの鉄骨フレームを下地として、ファサード全面(後述)をスチール製のフレームで分割して構築したもので、フレームごとにガラスや木板や金属などをあしらって、ファサードのリズムを演出しています。店舗の顔であるファサード自体がグラフィカルなので、それ自体が看板的な役目も果たしてくれています。店名のサインもファサードデザインの中に組み込んでいます。

LGSシステムの黒いフレームが基調になった店舗内部の空間。

LGSシステムの黒いフレームが基調になった店舗内部の空間。

夜にはフレームよりも柱と梁が際立ってきて、幾何学模様の中にいるような感覚に。
 
 

夜にはフレームよりも柱と梁が際立ってきて、幾何学模様の中にいるような感覚に。

 
 

ファサード面をガラスウォールで構成した透明感のある吹き抜け店舗

ファサードを惜しげもなくガラスで構成し、奥行きの半分を吹き抜けにした店舗実例です。アクセントとして店舗入り口をボックス型にして凹ませているのが特徴です。店舗の内装や陳列商品、内部の豊かな空間性などが、そのまま道行く人に示されます。この構成を在来建築で考えると、ガラス壁面は大変高価になりますが、デイトナハウスの場合、LGSパネルがガラスフレームの下地になるので、比較的ローコストで実現できるのです。内部の色や空間が外側に滲み出てくる、大胆かつ記憶に残る店 舗デザインになっています。

吹き抜けに大きなペンダントライトを吊るすことで、空間性をより強く印象づける効果があります。

吹き抜けに大きなペンダントライトを吊るすことで、空間性をより強く印象づける効果があります。

壁の一部を強い色で2層分塗り分けることも効果的です。

壁の一部を強い色で2層分塗り分けることも効果的です。

暗くなると、2層吹き抜けの柱と梁の門型構造の連続が浮かび上がって、道行く人の印象に強く残るはず。意匠性とコスト調整を兼ね備えた、LGSシステムならではの店舗実例です。
 
 

暗くなると、2層吹き抜けの柱と梁の門型構造の連続が浮かび上がって、道行く人の印象に強く残るはず。意匠性とコスト調整を兼ね備えた、LGSシステムならではの店舗実例です。

 
 

国立公園などにおけるLGS三角屋根のデザイン実例

国立公園に指定されている場所では、公園法によって屋根に一定の勾配をつけるように指定されています。なぜかはわかりませんが、そのような地域では、三角デザインの屋根にする必要があるのです。LGSシステムでは、屋根を形成する登り梁や母屋も軽量鉄骨でシステム化してあります。壁面にガラスウォールを多用 すれば、あたかも大きな三角屋根が空中に浮きあがっているように見える、インパクトある演出も可能です。公園法の申請は時間がかかりますので、別荘地など購入の際はあらかじめ知っておいたほうがいいですね。

大きな三角屋根がガラスウォールの上に浮き上がったような存在感を示す山中湖フォレストコテージ。

大きな三角屋根がガラスウォールの上に浮き上がったような存在感を示す山中湖フォレストコテージ。

店舗の内部は三角形の吹き抜けを形成して不思議な落ち着きを演出する。外部の新緑と黒のフレームのコントラストがポイントで、販売エリアから食事エリアまで違和感なくマッチします。
 
 

店舗の内部は三角形の吹き抜けを形成して不思議な落ち着きを演出する。外部の新緑と黒のフレームのコントラストがポイントで、販売エリアから食事エリアまで違和感なくマッチします。

 
 

海辺に立つ平屋の屋上をルーフテラスとして活用する方法

高い視線で景観を楽しみたいと思えるレストランなど、LGSで建築した平屋の屋上スペースを利用してルーフテラスにするのもオススメです。基本的には構造を補強するだけなので、2階を作るのに比べて建築費は半分強。それで客席を倍に増やせるなら、経営的にも合理的と言えるのでは。 ブレースの太さや、梁の成(縦寸法)や厚みは通常よりサイズアップしますが、鉄骨素地のフレームをアクセントにすることが最新レストランの傾向であることを加味すれば、LGSシステムは店舗のイメージ作りに最適な工法と言えるのです。

洗練、堅牢、屋台的なカジュアル感など、最新の店舗が要求する要素を兼ね備えたデイトナハウス的平屋店舗。写真はワイルドビーチ木更津ですので、気になった方は一度足を運んでみてください。

洗練、堅牢、屋台的なカジュアル感など、最新の店舗が要求する要素を兼ね備えたデイトナハウス的平屋店舗。写真はワイルドビーチ木更津ですので、気になった方は一度足を運んでみてください。

外壁の木板貼りや白ペンキのガラリ開口で、カリフォルニアのテイストに対応。

外壁の木板貼りや白ペンキのガラリ開口で、カリフォルニアのテイストに対応。

内部は黒のスチールラインで大人の空間アクセントも。
 
 

内部は黒のスチールラインで大人の空間アクセントも。

 
 

シャープな鉄骨ラインが商品を際立たせる“純粋空間”

“ショールーム”と呼ばれる空間には、商品以外の余分な要素は邪魔になります。商品を際立たせるための空間。それが案外と難しいものなのです。ただ何もない茫洋とした場所に商品がぽつんと置かれていても、逆に捉えどころがないもの。そこには適切な座標軸が必要。むしろ座標軸があることで空間を空間として認識できる。このパラドックスがショールーム空間づくりのエッセンスなのです。 コンクリートの分厚い壁もなく、重量鉄骨の太い柱もなく、LGSシステムの細い鉄骨フレームがシンプルな座標軸として機能します。しかもその座標軸は荷重を受け持った構造体ですから、適度にテンションが掛かっています。その張りつめた空気感も預かって、ただひたすらに商品を際立たせる“純粋空間”を形成するのです。 接客スペースは2Fへ設置してはいかがでしょうか。吹き抜け空間を利用して、1階の商品を見下ろすことができます。あらゆる角度から商品を見られる工夫も、ショールームでは大切にしたい要素です。さらにこの吹き抜け空間で存在感を発揮するのが、柱と梁が織りなす幾何学模様です。シンプルかつ奥深いデザイン性が、この開放的な空間の魅力を際立たせているのです。

階段の横にある壁を天井まで立ち上げて、その壁面に鮮やかなコーポレイトカラーをバックにロゴマークを描くなどすれば、ガラス壁面から外部に印象的なアクセントになります。ガラスウォールの負荷軽減の為に、ガラス面を下から温める暖房を設置しているのもポイントです。

階段の横にある壁を天井まで立ち上げて、その壁面に鮮やかなコーポレイトカラーをバックにロゴマークを描くなどすれば、ガラス壁面から外部に印象的なアクセントになります。ガラスウォールの負荷軽減の為に、ガラス面を下から温める暖房を設置しているのもポイントです。

ショールームの適切な事務スペースを奥行きの半分のフロアで設定しています。手前と奥の天井高が異なるようにデザインしているため、吹き抜けがなおさら豊かな空間性を生み出しています。

ショールームの適切な事務スペースを奥行きの半分のフロアで設定しています。手前と奥の天井高が異なるようにデザインしているため、吹き抜けがなおさら豊かな空間性を生み出しています。

@